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ByungHolic顛末記

ByungHolic顛末記

リヴァー・フェニックス

リヴァー・フェニックス



スタンド・バイ・ミーで初めて見た彼
この映画は、もう説明が要らない名作です。
その主人公を演じたのがリヴァー・フェニックス
本当は語りを勤めるウィル・ウィートン演じるゴーディが主人公らしいけど
やはりリヴァー演じるクリスに目がいきます。
やんちゃでリーダー格のクリス。貧しい境遇に自分の怒りと悲しみを閉じ込めている
繊細な少年をリヴァーが自然体で演じている。

でも、この映画で躓いたわけではない。

1988年に出演した旅立ちの時
これで私はリヴァーに躓きました。
テロリストとして、指名手配されている両親と一緒に全国を名前を変えながら逃亡生活を続けているダニー
彼の生い立ちを彷彿させる役柄で、これもまた繊細な少年の役どころですが
演技しているように見えないんですよ。


CIAに追われ、親しい友人も恋人も作ることができない中、新しく引っ越した土地で初めて恋をする
そして、自分の将来を考える。そしてそれらを望む。それは両親・弟をの別離を意味する。

そんな悩みを抱えたダニーを演じているのだ。
もう、リヴァーが切ないのよぉ~


彼女に別れを告げるシーン

20050812.1


リヴァーはこの作品でアカデミー助演男優賞にノミネートされた。



旅立ちの時をきっかけに、その後リヴァーの出演作を見ていった。
デビュー作の「エクスプロラーズ」までレンタルで見た私。
まだまだお子ちゃまで、メガネをかけたさえない男の子です(^^;
共演者に、イーサン・ホークがいるのにビックリ。



アカデミー助演男優賞にノミネートされたけど、その後どちらかというとインディペンデント系の映画を選んでいく。


殺したいほどアイラブユーなんてのは、キアヌ・リーブスと競演しているが
これは、主役じゃなくってまったくのチョイ役。


「マイ・プライベート・アイダ」はナルコレプシーの男娼、これもキアヌと共演私は「アイダホ」の監督ガス・バン・サントはあまり好きではない。
いい意味でゲスな映画を撮る監督だと思ってる←褒めてるんだか?けなしてるんだか?(ドラッグ・ストア・カーボーイは割りと好きな作品)
この映画がきっかけでリヴァーがドラッグとの接点を持ったと聞いていたので、辛くてあまり見直したくない作品だ。



その後は「スニーカーズ」以外は日本未公開作ばかり
「スニーカー」はロバート・レッドフォード主演のメジャー作だったから公開は当然だっただけ
その中でも、私が知っているリヴァーの輝きは見出せなかった。
最後の方の望みの品物のシーンは美味しいとは思ったけど(見てない人にはわかんない話だよねぇ~)


「恋のドッグファイト」は未公開だけど、好きだったなぁ~
海兵隊員が仲間同士で、一番ブスな女の子をパーティーに連れてきた人が勝ちっていうゲームをするがリヴァーがナンパした子(リリー・テイラー)に本気で惹かれていくって話。
角刈りカットのリヴァーが見られます。



「アメリカン・レガシー」ははっきり云ってさっぱり分からない映画でた。
監督はサム・シェパード、脚本も確かサムです。
共演はリチャード・ハリス(初代ダンブルドア)全編にわたってきちゃなすぎるリヴァー
ちょいと調べてみればサムの監督作としては上出来の部類だそうだ。
私に理解力がなさすぎるのか(^^;


「愛とよばれるもの」はっきり云ってB級作品だと思う。
共演には、リヴァーの初恋の人マーサ・プリンプトンと激似のサマンサ・マシス


実は、「スニーカー」以降の作品は彼の死後見たものだ。


そう、1993年10月31日ハロウィンの日にリヴァーはドラッグの過剰摂取により23歳で旅立ってしまった。


「リバー・フェニックス 翼の折れた天使」ジョン・グラッド著
という彼の伝記を読んでいる。単なる暴露本でなく、彼の身近な人々にインタビューし、克明に取材した内容だ。
その序章にはこう書かれてある。

「リヴァー・フェニックスの短い一生は自らの内なる悪魔との戦いの日々である。」



10代前半から、確かな演技力を持つアイドルとして絶大な人気を誇り順風満帆な日々を送っていたのだろうと思っていたが、実際彼の内面はボロボロだったのが伺える。


「神の子供たち」というカルト集団に所属していた両親とともに、世界を放浪し5歳くらいから一家を養うためにストリートパフォーマンスを始めるリヴァー
そうするうちに、彼は一家の生活を支えるべくショービズ界に入る。
その世界で成功を求める母と穏やかな暮らしを求める父の狭間に立ち、彼は内に苦悩を溜め込んで行くのです。



その様子が克明に書かれてあり、読み続けるのはかなり辛いです。


外面はクリーンなイメージを保ちつつ、その裏では彼はますますドラッグに溺れて行く。
その様子がなんとも痛ましい。



そして、その日は迎えるべくやってきてしまった。そう1993年10月31日



いまとなっては、彼の23歳以降の姿はまったく想像できません。
そして、スクリーンで彼の演技を見ることもできません。


今は本を読み進めるにしたがって、彼は楽になったのだなぁ~と思わずにいられないのです。


再発売された「スタンド・バイ・ミー」のDVDの特典で、4人組の現在のインタビューが収録されている。もちろんリヴァーのインタビューはない。彼がいないことを改めて知らされる。
また、監督のロブ・ライナーのコメンタリーが収録されているのだが、一番リヴァーの思い出を語っている。
泣けた



出演作一覧(全部見てます)

■  エクスプロラーズ(1985) 出演
■  モスキート・コースト(1986) 出演
■  スタンド・バイ・ミー(1986) 出演
■  ジミー/さよならのキスもしてくれない(1987) 出演
■  リトル・ニキータ(1988) 出演
■  旅立ちの時(1988) 出演
■  インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989) 出演
■  殺したいほどアイ・ラブ・ユー(1990) 出演
■  マイ・プライベート・アイダホ(1991) 出演
■  恋のドッグファイト<未>(1991) 出演
■  スニーカーズ(1992) 出演
■  アメリカンレガシー<未>(1992) 出演
■  愛と呼ばれるもの<未>(1993) 出演



余談
好きなマンガにBanana fish というのがあって、この主人公アッシュが6巻あたりからリヴァーに激似なんです。

作者の吉田秋生は、最初はテニスのステファン・エドバーグがモデルだったと云っていますが、もう話が進めば進むほど、アッシュ=リヴァー・フェニックスなわけです。

これは、Banana fish ファン、リヴァーファンには暗黙の了解でした。
映画化して欲しいマンガはなんて話になると必ず「Banana fish 」をリヴァーでと何人もが口を揃えて云ってました。









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